
さて、前々回の記事に引き続いて大阪松竹座の大歌舞伎、夜の部の感想です。
「盟三五大切」
こちらの演目、鶴屋南北の作品ですが、大阪で上演されるのは初めてだそうです。関東の役者さんが来られた時こそこういう演目を関西に持ってきて欲しいなあ、といつも思うところです。
そんな、関西初の演目を仁左衛門さんで見られたのもまた嬉しいところ。仁左衛門さんのたたずまいに酔いしれてしまいました。凄惨な殺害シーンが後半連続するのですが、観客席もそれを息を飲んで見ている感じ。劇場内の空気がピンと張りつめているのを肌で感じました。お昼の、人形浄瑠璃が元になっている演目を見るのも楽しいですが、こういう歌舞伎ならではの演目を見るのも楽しいです。
小万の首を切り取って、それを愛おしそうに撫で、そして涙ぐみながら花道へ。ここまでしなくてはならなくなってしまった、心の掛け違いの悲しみを感じました。
最後は源五兵衛を騙した三五郎が腹切をして舞台は終り、お昼同様ご挨拶されるのですが、私が源五兵衛なら、腹切で許さないなあと思ってしまいました。
二月五日から二月二十一日まで、東京の国立劇場・小劇場にて、二月文楽公演が開催されます。
一部は「芦屋道満大内鑑」「嫗山姥」
二部は「菅原伝授手習鑑」
三部は「義経千本桜」
です。
この公演の第一部で本公演での竹本綱大夫さん、鶴澤清二郎さんのお名前での舞台は見納めになります。竹本源大夫、鶴澤藤蔵の襲名へ弾みをつけるためにも、皆様劇場までお足運びを!
心斎橋クアトロで、カジヒデキさんが若手のバンド、リディムサウンターと一緒にライブをされる、ということで、これは行かねば、とチケットを購入して行ってきました。
これには前振りがありまして、昨年にカジヒデキとリディムサウンターという名義でアルバムを出されていまして、それのライブツアーだったんですね。でも、最初で最後のライブツアーかも……ってことで、これは是が非でも行かなくては!ってことで。
この9月でなくなってしまうというクラブクアトロはたくさんの人。ぎゅうぎゅうでちょっと見辛いかな、と思ったので後方待機していたのですが(私としてはとりあえずカジさんを見られて、音楽を聴ければオッケーってことで)、結構カジさんを見ることが出来て満足。音楽もノリノリの、アルバムの雰囲気をそのままライブで表現したような感じでとっても楽しかったです。
もちろん、カジさん、リディムサウンターさんのオリジナル曲も演奏されまして、それぞれオリジナルの演奏、合体バンドとしての演奏とあり、観客として見たいもの聞きたいものがそのままの形で、いや、それ以上の形で見られて聞けた、そんな感じのライブでした。アンコールも二回あって、満足満足。
次は無い、なんてな話が何度もカジさんから話されましたが、お互いに気が向いたときに、セカンドアルバム、ライブツアーを、来年、再来年、そのまた先にでもやってくだされば、必ずや駆けつけますので終りを決めずにゆったりやって欲しいなあって気持ちです。

大阪松竹座でありました、二月大歌舞伎に行ってきました。今回の公演は片岡仁左衛門 昼夜の仇討ちと題して、昼夜それぞれ仇討ちの演目を通し上演しています。
「彦山権現誓助劔」
昼の演目は、「彦山権現誓助劔」の通し上演。大阪での通し上演は67年振り、戦前の上演以来の通し上演となります。
仁左衛門さんは毛谷村六助の役。六助は後半にならないと出て来ないので、あまりお姿を拝見することはできないのですが、それでも人形浄瑠璃を元にした上方の演目の、かっこよさを堪能するのは別に出演時間は関係ないのです。
文楽で毛谷村は見ているものの、登場人物の人間関係、背景が分かりにくかったのですが、これを見てストーリーの全体像を把握出来ました。経緯をずっと見てきていると、最後の仇討ちのシーンは宿願の達成感を見ているこちらも感じることが出来てとてもワクワクしました。薪車さんの可哀想さにも涙。
出演している子役の子もとても可愛らしく舞台を勤めていて、見所満載の演目でした。悪役の愛之助さんが仇討ちで倒れると舞台は終り。むくりと起き上がられて出演者一堂が舞台に出られてご挨拶。本当に本当に、楽しい時間でした。
天満天神繁昌亭で不定期に開催されていました、優男組が最終回、ということで行ってきました。今回はレギュラー出演者は全員ネタ出しです。
林家染吉「金明竹」
桂吉の丞「餅屋問答」
桂あさ吉「まめだ」
ナオユキ 漫談
桂春雨「天災」
林家花丸「三十石」
聞きごたえ充分の六席でした。開口一番で金明竹をきっちりとされた後、吉の丞さんの餅屋問答は雰囲気にぴったりのネタで。あさ吉さんのまめだは先週に聞いた時よりも、より整理されたように感じました。だんだんあさ吉さんの雰囲気になっていくんだろうなあ。
ナオユキさんの漫談は結構たっぷりと時間もあり、のんびりと。春雨さんの天災は雰囲気とは間逆な感じもしながらも、乱暴者もみなほんわかとした感じで楽しかったです。そして最後には花丸さんの三十石で、船旅に出るような感じでお開き。花丸さんの三十石は何度か聞いたことがあるのですが、何度聞いても昔の雰囲気も味わえてのんびりした感じがとても楽しい噺です。
ほんわかとした雰囲気の会で、好きな方々が出演されていたので、今回が最終回、と言わず、年に一度でもいいので定期的に開催して欲しいなあ、と思います。